卒業生の活躍
慶應義塾大学に進学した卒業生(現在4回生)から先月嬉しい便りが届きました。彼のことは以前にこの「進路のへや」でも、「好きこそものの・・」シリーズで取り上げたこと(2007.4.20)があります。彼はとびっきりの自動車好きで、進学するなら電気自動車研究の慶応義塾大学清水教授の下にと決めていて、AO入試で見事合格した卒業生です。
大学・専門学校対抗日本カーデザインコンペティション「EV東京タクシー」において、彼の所属する慶應義塾大学のチームが見事グランプリに輝いたのです。
コンペの内容はここをクリックしてください。
彼から送られてきたコメントです。
情報技術の最先端を発信する東京が環境破壊の象徴のような都市ではなく、自然との共生の象徴である都市になって欲しいという思いを元に都市と自然と交通を連鎖反応させ、人の新しい移動の形を創造しようというのが基本的な概念になっています。
運用システムは、ゼミで研究が行われている遠隔運転技術と、ネットワーク化したタクシーと個人用端末(スマートフォン等)が支えるという設定になっています。
さらに、大学生になって感じたことを次のように述べています。
1年の春からゼミに所属している私ですが、毎学期ゼミに入ってくる新入生を見ていると、明確な問題意識ややりたい事を持っている人は比較的少ないという印象があります。
私の所属する電気自動車研究室は内容が内容だけに何かしら問題意識を持っている人がまだ多いですが、他のゼミに所属する人の話を聞くと「何がしたいか分からない」という人が多いとの事でした。
折角お金と時間を使っていく大学ですので、自分のやりたい事をしにいくというスタンスが一番いいと私は考えているのですが、それが出来ている人は少ないです。そしてそれは雲雀の学生にも当てはまるかもしれません。その原因の一つに、大学で何が出来るのかという事が高校生の時にあまり伝わっていない事があると思います。
ですので、現役の大学生が今何をしているのかという事が高校生側に伝わる何か仕組みのようなものがあればな、と同期でSFCにいったOさんとも考えていました。雲雀は卒業生とのつながりが他校に比べて非常に強いと思いますので、先輩と後輩が繋がるといった事は比較的しやすいかもしれません。こちらとしても卒業したらしっぱなしというはちょっと寂しいので…。
とても心強い卒業生からの言葉です。進路指導部では、「卒業生に学ぶ」講座や、「大学の出張講座」などを行事として実施していますが、今後、不定期にでも大学生の『生の声』を聴く機会を設けていきたいと思っています。