『卒業生の声』を聴く。~ただの自動車好きが描いた大きな夢~
先日来ブログで紹介していました卒業生のN君が今日来校し、現役後輩諸君に話をしてくれました。自分が自動車好きであったことから慶応大学の電気自動車研究室を目指して入学し、それからの活動を熱い口調で語ってくれました。
研究室に入ったことで自動車開発の現場を体験できたこと、いままであこがれだった多くの関係者に出会えたこと、自動車に乗る側だったのが作る側に立っていろいろな知見が得られたこと、EVタクシーコンペで研究室が優勝し、そのことで経験したことなどを話してくれました。ただ綺麗な物を作るのではなく、デザインする物がもつ意義をすべて考え、その中からコンセプトを明確にしてデザインしていくことの大切さや、自分の考えたデザインが実際に形になっていくことの喜びなど、夢が形になっていく過程を熱く語りかけてくれました。
彼がプレゼンテーションの最初に示してくれた言葉はこうでした。
「自分の人生を、よい自動車社会を作ることに捧げる。」
高校時代、慶応AO入試を受験するにあたり、志望理由を真剣に考えた結果、思い至ったことだそうです。それまでただの自動車好きでしかなかったのが、慶応大学電気自動車研究室と出会ったことで自動車を通じて『よりよい社会を作ること』に夢が広がり、人生を通じての志となったのだと思いました。
「自分の好きなことをした方が絶対楽しい。」
これが後輩達に伝える最後のメッセージでした。自分の好きなことを真剣に考え、それを追求していくことで道が開けるのかもしれません。自分の夢を実現させていく力強さを感じる時間でした。
N君に感謝。これからの更なる活躍を楽しみにしています。