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補習紹介(古文)

いよいよ高3後期補習が始まりました。古文は前期に引き続き、火曜8時限目に「センター対策」、金曜0時限目(7:30~18:20)に「国公立二次対策」を開講しました。いずれも約30人が熱心に受講しています。「センター対策」は演習形式で、一つひとつの選択肢を吟味し、いかに選ぶか、あるいはいかに捨てるかといった、正答にたどり着くまでのプロセスを大切にしています。「二つに絞るところまでは良かったのに、いつも間違いのほうを選んでしまう」という声をよく聞きます。選択肢自体がそういう風にできているのです。練習段階では、まぐれの満点で喜んでも無意味です。安定した高得点を取れる力を目指します。「国公立二次対策」の方は、授業というよりも「記述問題研究会」のような雰囲気を意識しています。二次の記述問題は、細かい文法知識よりも、何が書かれているかの説明がメインです。本文の内容や登場人物の気持ちなど、理解しているということを自分の言葉でアピール説明できれば、模範解答通りでなくても点はもらえます。時には、「正答を引き出すのは高校生の知識では困難だが、この程度の内容までは最低かけていれば部分点がもらえる」といった言い方をします。実際に、その粘りが合否の分かれ目になるケースが多いからです。授業中や授業後に、個別にアドバイスを求める生徒は当然多いです。「この答えなら十分マルをもらえるよ」と言えば、その生徒はすごく嬉しそうな顔をします。100字や150字におよぶ解答は、大げさに言えば生徒の作品です。苦心して作った作品が評価されるのは、受験勉強という枠から一瞬でも離れたところで「達成感」を得る瞬間です。そうした喜びを伴った積み重ねの連続が、いちばん力をつけるのです。いつまでも大切にしてほしい体験ですね。