Anthony T.Tu先生の講演
本日、1月31日 午後1時30分から約90分間、高校1年生、2年生全員と高校3年生と保護者の希望者が、学園講堂にてコロラド州立大学名誉教授・順天堂大学客員教授である Anthony T.Tu先生のご講演を拝聴した。Tu先生は、世界的な毒物研究の第一人者で、18年前に日本で起こった地下鉄サリン事件や松本サリン事件で使われた毒ガスがサリンであることを調べる方法を日本に教示された方でもある。龍谷大学、順天堂大学でのご講演の合間をぬって、我が校で講演していただいた。この労を執っていただいたのは、昨年および一昨年、本校の1 day collegeで講義をしていただいた徳島大学の中川教授である。
82歳のご高齢であり、かつ、23歳で台湾大学をご卒業後、アメリカで留学され、アメリカで永住されていらっしゃる先生が、流ちょうな日本語で、サリン事件を中心に、毒ガスや生物兵器、化学兵器等を通じて危機管理のあり方や知識善用を、子供達の心に訴えかけられました。
本校の「本物から学ぶ」教育の一貫ではありますが、世界的に有名なTu先生の講義を直に拝聴できたのは、生徒達にとっても貴重な経験だと思います。先生の豊富な知識、旺盛な向学心、謙虚で温和なお人柄に接し、感動しました。6年前にTu先生に初めてお会いして講演を拝聴したのですが、その折よりも一層、先生のエネルギッシュな生き方に感銘を受けました。