AcademicSummer・研究者体験発表会 No.10
ホルモンが結合する受容体の決定と活性の強さの算出 H2D H.N., Y.M.
指導:サントリー生物有機科学研究所 研究員のみなさん
サントリー研究者体験に参加した2年生の発表です。与えられたホルモン受容体がどれであるかを生理活性から調べる実験をおこなうものですが,3つのホルモン受容体をすべて調べ上げたのは,今年の第2タームに参加した発表者の2人だけでした。
ヒトの細胞に受容体タンパク質を遺伝子導入して発現させたこと,ホルモンを与えたときの細胞内のCa2+濃度の変化を蛍光色素とFLEXを利用して測定したこと,ホルモン濃度を変えながら活性の強さを測定してグラフ化したことなどを報告してくれました。一つ一つの手順について,何をしようとしているのか,バックグランドとなる知識は何かなど,非常に丁寧に指導していただいていることがわかる内容でした。参加した生徒は二人ともこの体験を通じて研究者になりたいという気持ちが強くなったとのことでした。
興味を持ってくれた高校生の諸君,まずは春の先端科学実験教室にぜひ参加してください。