サントリー先端科学実験教室に参加して③
私がサントリーの体験に参加したいと思った最初の理由は、自分は物理選択で、実験の内容というより、「サントリーの研究所に入れる、研究所の様子を体験できそうだ。」といったものでした。
しかし、実際にホヤの解剖や人工受精を自分の手で行い、新しい命が動く様子を見ると、なんと実験が面白い面白い。
自分の手で解剖し、ホヤの心臓の拍動を見たときは、本当に感動しました。このとき、研究員の方がしてくださった、「この心臓が人間の心臓のような血液を循環させるものではなく、ただ栄養を卵管などに送りこむだけのものなんだ」という話を初めて聞き、心臓1つとっても、生物の生き方で全く違うということがわかりました。また、教科書の絵でしか見たことがなかった卵割も、徐々に細胞が複雑になっていく様子がはっきりとわかりました。
昼休みは、研究員の皆さんと話をしながら弁当を食べました。 さまざまな科学を中心とした話題になり、水筒を忘れた私も、つい喉の渇きをわすれ、話に夢中になりました。
午後はPCR法などをしました。自分の班は人数が少なく、早く終わったため、少し待つことになりましたが、研究員の皆さんが、さらに深い話や研究に使うさまざまな器具等をみせてくださいました。研究室はもっとかたいイメージがあったので、私も気兼ねなく質問したりすることもできました。
最後に、今回は、実験・研究のこと、生物学のこと、そして研究所について、すこしではあるかもしれないけれど、たくさんのことを知ることができたと思います。本当にありがとうございました。