先輩の「合格体験記」第2弾 京都大学
前回に引き続き、皆さんの先輩から届いた合格体験記を紹介します。合格した先輩とはいえ、誰一人として最初から最後まで順調に進んだ訳ではありません。不調なときもあれば、不得意教科に悩むこともあったはずです。まして、これから受験を迎えようとしている在校生の皆さんは、何をどう進めるべきか悩むのも当然です。そんな時、このような合格体験記は、きっと在校生の皆さんの行く手に一筋の明かりを灯してくれるはずです。時々、読み返して受験準備の糧として下さい。
「京大で待ってます!」京都大学工学部工業化学科(選抜特進・理系・高入)
私が皆さんに伝えたいことは二つあります。一つ目は、目的を見失わないことです。参考書や問題集、赤本を解くことは志望校合格への手段であって、目的ではありません。「これが解ければ必ず○○大学に受かる!」という問題集は残念ながらありません。問題集を何周もしてやった気になるけど、模試では全然解けない・・・ということはよくあります。(私がそうでした)自分の状況を冷静に見極め、志望校合格に向けて今必要とされることに真面目に取り組めば、結果は出ると思います。
もう一つは、自分を見極めることです。私が志望した京大工学部は数学・理科の配点が高いのですが、私は数学が大の苦手で、(一回目の京大オープンの数学の点数は二百点中五点)かなり焦りました。しかし、国語と英語は得意だったので、その二教科で点数を稼ぐ作戦を立てました。結果、本番でも数学は一完半ほどでしたが、合格することができました。私が言いたいのは、数学を捨てる、ということではなく、自分の得意と不得意をよく見極めて受験に臨む、ということです。配点が高い科目を無理に伸ばすよりも、自分の得意科目を伸ばす方が点数につながることもあります。人によりけりなので、模試毎に自分の成績を分析し、早い時期から自分の特性を知るとよいでしょう。
受験は今までの人生で一番苦しい経験でしたが、合格したことがわかった瞬間は、人生で一番嬉しい瞬間でした。先生や友達にも頼りながら、受験勉強を頑張ってください。応援しています。