合格体験談 第三弾 国公立大学医学部医学科編
近年、本校では難関である国公立大学の医学部医学科を目標とする
生徒が増えてきました。そこで、今回は、見事国公立医学部医学科に
合格した先輩のアドバイスを紹介します。皆さんの目標達成のため、
ぜひ参考にして下さい。
後輩に贈る言葉
大阪医科大学・奈良県立医科大学(選特・理系・高入)
高校に入ってまず考えたのは、自分が将来何をしたいか決めることでした。それによって、目標とする大学や学科が決まってくるので自然とやらなくてはならないことがわかってきます。学校内の成績を含め、模擬試験での自分の偏差値や得意教科を知ることで、自分の立てた目標をどの大学に絞るのか自分自身で見据え、不得意教科を減らしていきます。特に甘く見てはいけないのが英語のリスニングです。短期で得点を挙げるのは難しく、長期で永続的に取り組まないといけません。なぜならセンターにおいてもリスニングは50点も課せられています。このような長期的な学習をすることが必要なものが多いため、一年生から目標を持った学習が必要とされます。ここで各学年において私が取り組んできたことをお伝えしようと思います。
私立の学校なので授業の進む速さがとても速いと聞いていたので、自分で参考書などを使いながら普段の授業の先取りをすることを常に心がけていました。勉強方法は入学当初はわからないことが多いので積極的に先生に質問に行きました。何よりも自分で積極的に取り組む姿勢が大事だと私は思います。
二年生になってからは、私は理系を選択しました。二年生では数学や理科の応用問題を解くことが多くなるので、その練習を少しずつしていきました。ここで大事になってくるのは社会と国語の時間を確保することです。私は一週間の大半は英語、数学、理科に割きましたが、最低一日は国語と社会をする時間をとっていました。このように計画的に勉強することで自分の欠点を見つけることができました。
三年生では一学期の間に高校での学習をすべて終えることを心掛けました。これは、センターや二次試験のための時間を作るためです。夏休みに入るとセンターの勉強も少しずつ入れながら、私学・防衛医科大学なども含めた受験する大学の過去問を解いていきました。10月の半ばくらいからは本格的にセンターの勉強に取り組んでいきました。実際の制限時間よりも短い時間で過去問を解くように心がけ、本番で余裕を持てるように取り組みました。ただその中で1日の内に少しでも二次の試験を解く時間を作ることも必要です。センター試験が終わってからは二次の勉強に集中しました。また学校で二次対策講座が開かれるので先生方に質問や添削をお願いすることも大切です。先生方は快く引き受けてくれるので、自分の力を伸ばすためにもいろんな方法を試してみることが大切です。
ここまで学習のことばかりお話ししましたが、自分の進路を決めるポイントとなったことが学校行事の中にありました。それはアカデミックサマーです。医学部を目指すにあたって、実際に大学の授業や研究をこなしていけるのかどうか、向いているのかどうか不安がありましたが、アカデミックサマーに参加することでますますその分野に興味がわき、自分のやりたいことを明確にすることができました。与えられた機会を逃さず有効に活用することを強く勧めます。