合格体験談 第六弾 焦ってきたら、この先輩のまねをしよう!
今回、体験談を頂いた先輩(選抜特進・高入)は、多くの受験生と同じように不得意教科を抱え、3年間部活動を続けたこともあって、受験の準備のスタートが遅くなってしまった状況で、いかにして合格までたどり着いたかを報告してくれています。特に不得意教科の数学について、焦る気持ちを抑えて、背伸びをすることなく、基礎固めから着実に実践した姿勢が素晴らしく、勝因だと思われます。受験準備には、焦りがつきものです。焦りを感じたときは、この体験談を思い出して下さい。
第一志望は譲るな 神戸大学国際人間科学部グローバル文化学科合格
僕は、高校3年間部活をしていたので本格的に受験勉強を始めたのは、部活を引退した7月頃でした。そのため、高2や高3の始めからしっかりと受験勉強をしていた周りの人達に比べると勉強量に関しては明らかに劣っていた上に、高3の1学期の模試の判定はDやEが並んでいました。そんな状態から僕が現役で合格できたのには、自分なりのポイントや受験期を通して気づいたことが2点あります。
1つ目は、「背伸びをしようとせず自分の実力にあったレベルからきちんと固めていく」ということです。僕は高3の初めの時点では数学がとても苦手で模試の偏差値なども悲惨でした。それにもかかわらず、夏休みの初め、部活での遅れを取り戻さなければいけないという焦りから僕は基礎も身についていないのにいきなり『1対1対応の演習』という少しハイレベルな参考書に取り掛かってしまいました。もちろん基礎がないのでその参考書をしたからといって数学ができるようになるはずもなく途中で挫折しました。その時に、やはり基礎から見直さなければならないと気づきました。そこで、僕は青チャートの星2から星4を何度もやりこみ、その後仕上げに星5をやることで夏休み終わりの9月の全統模試や駿台模試では苦手な数学の偏差値が一気に60を超えてきました。このことから、苦手な教科はきちんと基礎(数学なら青チャートレベル、英語ならシス単・文法、古文なら古単・古典文法など)から見直す方が最終的には早く仕上がると思います。また、たまに参考書をいっぱい買って手当たり次第にやって行く人がいますが、僕は何か1冊を決めてそれを完璧にするのがベストだと思います。
2つ目に僕が受験期を通じて感じたことは「志望校を貫く」ということです。僕の場合、はじめの志望校が大阪大学経済学部でした。もちろん夏休み、2学期とそこを目標にして勉強をし、模試の判定も不可能ではないラインまできていたので年末の懇談でも阪大を第一志望に決定しました。しかし、センター試験が思うように取れず阪大経済の例年のボーダーに3%ほど届きませんでした。僕は2次の記述型の方が得意だったため先生にはこのまま阪大に出願できると言われましたが、僕は悩んだ挙句自分のセンター得点でボーダーを突破している神戸大学経営学部に受験校を変更しました。しかし、受験校を下げたのだからなんとかなるとどこか自分の中で思っていたためか、前期試験は神大にも落ちてしまいました。そこでは本当に悔しい思いをし、もう一度後期試験で神大を受験し合格することができました。しかし、やはりあの時に阪大に出してたら・・(因みに僕とセンター得点が同じだった友達は阪大経済に出願して合格してました)と思うことはあります。なので、成績が伸び悩み模試でE判定がでたり、センター試験が思うように取れなかったり、など受験期に何度も諦めたくなったり逃げたくなったりすることがあると思いますが、受験は本当に何が起こるかわからないので最後の最後まで自分の志望校を曲げずに必死に追い求めることが何より大切だと思います。