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2013年11月20日

中学朝礼 ☆世界トイレの日☆

学園内の木々も少しずつ紅葉を始めました。
短い秋。
ひんやり、身の引き締まる空気の中、本日は中学朝礼を行いました。

前回の集合状況が少し悪かったという反省が生かされ、今日は素晴らしい集合状況でしたね。

【 校長先生のお話 】
11月19日の昨日は、国連が今年から制定した「世界トイレの日」でした。
さて、どういうことを意図して制定されたのでしょうね。
わかる人はいるでしょうか。

現在、発展途上国を中心に世界の人口の3分の1に当たるおよそ25億人がトイレのない生活を送り、毎日、5歳未満の子どものおよそ1600人が不衛生な環境を原因とする下痢で亡くなっている現実があります。そのことについて先進国に住む私たちにも知ってもらおうと定められたのが「世界トイレの日」なのです。

さて、想像できましたか?
上下水道がきちんと整備されている状況でしか生活したことのない私たちには考えられない生活ですね。

以前に、「地球上の6つの課題」というお話をしましたね。 → こちら
そこにも水の問題があったでしょう。思い出せましたか?


地球上の水の問題は本当に深刻だと言われています。今回もこのように、トイレの問題から水問題を考えるきっかけになりました。トイレがないために、屋外で用を足すことが原因で井戸水などが汚染され、子どもたちが感染症にかかったり安全な飲み水が確保できず、命を落としている現実が少しでも想像することができたと思います。

いろいろなことに関心を持ち、自分の行動を見直したり考えたりしていきたいですね。

【生徒指導部長より】
今朝から皆さんの元気な挨拶のおかげでとても気持ちの良い朝になりました。
挨拶をする習慣は大切ですね。
挨拶をされて不愉快になる人はいません。
ぜひ、自分から挨拶をする習慣を身に着けたいですね。

あと、電車内マナーについてお話させてもらいます。
皆さん、どうですか?
優先座席にうっかり座ってしまっている生徒諸君はいませんか?
満員の電車の中、自分自身も疲れているかもしれませんが、ちょっと周りを見渡すようにしましょう。
座席を譲り、気持ちの良い電車マナーをひとりひとりが心がけましょう。

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2013年11月06日

中学朝礼 ~他人の痛みがわかる人~

雲一つない青い空が広がっていました。
その青空の下、静かに整列している皆さんの前で校長先生は静かに「吉野弘さん」の詩を朗読されました。

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【校長先生のお話】
話された詩は次の二つです。

「争う- 静」
「夕焼け」

いずれも吉野弘さんの作品です。

「夕焼け」に出てくる娘さんはどのような人だろう。
老人は、若者は、その他満員電車に乗っている人々は。

この二つの詩を聞いて、諸君はどう感じただろう。
と結ばれました。
さあ、皆さんの感想を聞いてみたいところですね。

このブログを読んでくださっている保護者の皆様にもぜひ、読んでいただきお子様とお話されてはどうかと思います。

この二つの詩は別々に書かれたものであり、まとめて述べるものではないとは思いますが、私の感想を一言述べるとしたら。。情景が非常に印象的に述べられている詩であるということです。その青く研ぎ澄まされた色、疲れた身体を包み込むような暖かな橙色。また、「夕焼け」では、始まりの朝ではなく、疲れた身体や気持ちで溢れた満員電車内での様子が書かれています。他人のことなどかまってられないぐらい余裕のなさが漂う電車の中、その娘さんの行動が際立って見えたのでしょう。果たして座席を譲ることが、本当に相手が喜ぶことなのかどうか。座席を譲らないほうが相手には良かったのかもしれない。。他人の気持ちを考えてしまうがゆえ、苦しみがつきまとう。そんな情景を思い浮かべました。

きっと、どの人も同じような気持ちになったことがあると思います。
中高生の諸君も十分共感できる詩なのではないでしょうか。

【生徒指導部長より】
2学期も後半にさしかかってきました。
少し気持ちにゆるみがでていないだろうか。
遅刻をしてしまう人がやや増えてきています。
寒い季節になりますが、頑張っていきましょう。