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中学朝礼 ~他人の痛みがわかる人~

雲一つない青い空が広がっていました。
その青空の下、静かに整列している皆さんの前で校長先生は静かに「吉野弘さん」の詩を朗読されました。

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【校長先生のお話】
話された詩は次の二つです。

「争う- 静」
「夕焼け」

いずれも吉野弘さんの作品です。

「夕焼け」に出てくる娘さんはどのような人だろう。
老人は、若者は、その他満員電車に乗っている人々は。

この二つの詩を聞いて、諸君はどう感じただろう。
と結ばれました。
さあ、皆さんの感想を聞いてみたいところですね。

このブログを読んでくださっている保護者の皆様にもぜひ、読んでいただきお子様とお話されてはどうかと思います。

この二つの詩は別々に書かれたものであり、まとめて述べるものではないとは思いますが、私の感想を一言述べるとしたら。。情景が非常に印象的に述べられている詩であるということです。その青く研ぎ澄まされた色、疲れた身体を包み込むような暖かな橙色。また、「夕焼け」では、始まりの朝ではなく、疲れた身体や気持ちで溢れた満員電車内での様子が書かれています。他人のことなどかまってられないぐらい余裕のなさが漂う電車の中、その娘さんの行動が際立って見えたのでしょう。果たして座席を譲ることが、本当に相手が喜ぶことなのかどうか。座席を譲らないほうが相手には良かったのかもしれない。。他人の気持ちを考えてしまうがゆえ、苦しみがつきまとう。そんな情景を思い浮かべました。

きっと、どの人も同じような気持ちになったことがあると思います。
中高生の諸君も十分共感できる詩なのではないでしょうか。

【生徒指導部長より】
2学期も後半にさしかかってきました。
少し気持ちにゆるみがでていないだろうか。
遅刻をしてしまう人がやや増えてきています。
寒い季節になりますが、頑張っていきましょう。