図書室で授業中
今週は、中2A、B、C組の社会科の授業が図書室で行われました
中学生には普段あまりなじみのない『新書』を手に取る授業です。自分の勉強したい分野や興味を持った書名から、1冊選びます。まずは著者の情報や目次をチェック、本文の中からおもしろいと思った部分、興味を持った部分を抜粋、書き写し、最後に選んだ理由などをコメントするという流れ
いっせいに選び始め、15分後にはコツコツというペンの音だけしか聞こえません
岩波書店発行の岩波新書
通称 “岩波の赤” と言われるもの
(表紙の色です。黄色や緑もあります)
がんと人間/杉村隆 他
を選んでいました
どんな文章に、目が留まるかな
今回いう『新書』とは出版形態のことです。新書版という大きさの名称があるように18㎝ほどのサイズで、各出版社がそれぞれ出しています
同じくコンパクトサイズ(15㎝ほど)の『文庫』が、当初、古典作品などを手軽に読めるようにと出版されたのに対して(現在は変わってきていますが) 『新書』は出版される時点に即した知識の解説や評論。その分野の識者や研究者、評論家による書下ろしの作品です
どちらも最初に出版したのは岩波書店という出版社。と、授業の導入部分を聞いて一番「へえ・・」と思っていたのは、勉強不足の私かと思います・・・
原稿は、さっそくクラス前の廊下に
貼り出されました
普段の会話に出てこないけれど
こんなことに興味があるんだ
こういうことが面白いと思うんだ
と思いながら見てみては?
友達が書いたものを読んで、その新書を読みたくなる人がいるかもしれません
授業中に選んだ本をじっくり読もうと、さっそくかりていった人もいました。皆、存在を知らなかっただけで、これが『新書』へのきっかけになったかもしれませんね
「これで書きあがったみんなのプリントを読ませてもらったら、僕がそれだけの新書を読んだってことになるな」 最後に先生はずっこいことを言ってました