ノーベル賞授賞式
今年のノーベル賞の授賞式がストックホルムで10日に行われました。先日、医学・生理学賞を受賞した山中伸弥さんも出席、授賞式や晩さん会の様子がニュースになっていました
式典では、賞状、賞金と一緒にメダルを受け取ります(リボンはついていないのでオリンピックのように首からはかけられないそうです)
このメダル、表はノーベルの横顔、裏はそれぞれデザインが少しずつ異なっていて、医学・生理学賞は『医学の神が病んだ乙女の渇きを癒す泉の水を器にくんでいる』デザイン。
化学賞は『科学の女神・スキエンツィア(ラテン語で科学の意味、英語でサイエンス)が、自然の女神・ナトゥーラ(ラテン語で自然の意味、英語のネイチャー)のまとっている薄いベールのすきまから様子を知ろうと覗き込んでいる』デザイン。つまり、自然を良く理解することが科学の一番大切な面であることを表現しているのだそうです
賞状の方は、一人ひとり受賞理由を象徴したデザイン。2008年にオワンクラゲの研究で受賞した下村脩さんが受け取ったのは青々とした海のデザイン「クラゲの絵がなくがっかりした」そうです
研究内容の詳しい説明だけでなく、そのような受賞者のユニークなエピソードや人物像などを中心にあつめたのは
日本の歴代ノーベル賞/高橋繁行(アスキーメディアワークス)
1949年の日本人初の受賞者・湯川秀樹さんから2008年まで、自然科学部門13名の受賞者の紹介
ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って始まったノーベル賞も2010年に110年目を迎えました。キュリー夫人やアインシュタインなど世界のこれまでの受賞者やノーベル賞の科学分野の歴史を系統だてて紹介したのは ノーベル賞 110年の全記録 (ニュートンプレス)
普段の生活に直接かかわってこない研究内容がほとんどですが、どこかの国で誰かの長年やってきたことが世界的に認められる大きな祭典ですね
山中伸弥さんの著書もあります