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新着図書紹介 7

 「カワイイ」「モッタイナイ」など世界共通(世界語)と言われている日本語があります。そこに最近「ウマミ」という日本語も加わわりました
 和食の出汁に用いられる昆布やカツオ節から生まれる「umami=旨味」が、新しい味として世界の料理人の間で国際的に認められ、使われるようになったそうです


なぜ和食は世界一なのか/永山久夫(朝日新聞出版)
 そんな旨味をふんだんに使った和食は美味しいのはもちろん、見た目が美しく、健康にもいいということで世界的にも人気があります。そんな和食を世界無形文化遺産に!と提言する食文化史研究家の永山さんが多角的に和食の魅力を紹介しています。
 納豆やとろろ芋などの粘々食(ねばねばしょく)、出汁を取った後のカツオ節や昆布の佃煮や豆腐の搾りかすのおから料理など、本来の役目を果たした後の食物の再利用であるリサイクルフードは「食のもったいない」とも言えるし、ぬか漬けなどは作ることによって手まで美しくなる!など、外国人にとってはどれもサプライズなんだそうです


移民の宴/高野秀行 (講談社)
 こちらはアジアを中心に世界のあちこちを旅するノンフィクション作家の高野さんによる、突撃!隣の外国人の食卓です。
 日本に移り住んだ外国の方たちの食事ぶりをレポート。千葉にあるタイ寺院(本国にあるお寺の分院、そういうのもあるんですね・・・)でお坊さんたちの食事に加わったり、東京の中華学校(中国語に日本語を中心としたインターナショナルスクール)へ行ってお弁当を見せてもらったり、ロシア人のコミュニティへ行ってロシアン・クリスマスを楽しんだり
 日本なのに日本じゃない、そんな場所でごはんの比較文化論レポートです