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ロボット宇宙飛行士

 身長34㎝、体重1㎏程の愛くるしいロボット飛行士KIROBO(キロボ)とMIRATA(ミラタ)が、先日お披露目されました。

 人とコミュニケーションのとれるKIROBOは日本語で話しのできる人型ロボット。
8月に「こうのとり」で国際宇宙ステーションへ飛び立ち、年末にやってくる宇宙飛行士の若田光一さんを出迎え、情報伝達などの実験に挑みます。MIRATAはそれをサポートするため地上勤務。
 この2体の開発に携わっているのが『きぼうロボットプロジェクト』 多様な生き方に伴って高齢者だけでなく、あらゆる世代で独りで暮らす人が増えてきている現在。人とのつながりが薄れてくることで発生する問題を少しでも解決できるように、とコミュニケーションの出来るロボットの開発に取り組んでいます。

 その中心になっているのがロボットクリエイターの高橋智隆さん。京大在学中から一人でロボットの制作に取り組み、技術や理論だけでなくかわいい外観と動きを重視。(乾電池のCMにも出演していたエボルタくんも高橋さんの作品)
 人とロボットの共生する未来を目指し、研究を進めているそうです。そんな高橋さんの学生時代からベンチャーで起業するまでを綴ったのがロボットの天才/高橋智隆 (メディアファクトリー)

 ロボットとの付き合い方、おしえます。/瀬名秀明 (河出書房新社)
理系ホラー、パラサイト・イブ(角川書店)で知られる作家の瀬名さんが、宇宙探査、災害救助から農業、介護の現場まで最先端のロボット研究を通して、未来への関わりかたを考えます。
 なんらかの機能が特化しているだけの機械ならば、パソコンで十分。ロボット好きのお父さんが喜ぶだけでもダメ。(リビングに置いてあって「お父さーん、これ片づけてよ!」と言われない) 家族みんなが感情移入でき、ウチにいればいいのになあ、と思ってもらえる存在。それがロボットの本質なのではないか。
 そして、すべてをゆだねるのではなく、自分のできないことをやってもらう。こんなところでロボットが手助けしてくれたらいいのになあと想像することでロボットの未来は広がるのではないかといいます。

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 KIROBOはお披露目会で「僕にとっては小さな一歩だけど、ロボットにとっては大きな一歩です」と、アポロ11号のアームストロング船長級の名言を語っていました。
そんなKIROBOが無重力実験などの過酷な?試験に挑む様子は『きぼうロボットプロジェクト』のHPで見られますよ。