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マッサンとヒバリ

 現在放送中のNHK連続ドラマ『マッサン』 ちょっと本校に関わりがあるのです。

 物語は、日本のウイスキー誕生を支えた竹鶴政孝(ニッカウヰスキー創業者・ドラマでは政春)とその妻リタ(同・エリー)をモデルに、フィクションとして再構成された夫婦の奮闘記です。そんな二人についてかかれた1冊。

マッサンとリタ/オリーヴ・チェックランド・著、和気洋子・訳 (NHK出版)

 第一次世界大戦直後の大正7年、政孝はウイスキーづくりを学ぶため、スコットランドへ向かいます。当時ウイスキー蒸留の技術を学ぶためただ働きを願い出た日本人青年に対して、驚く人はいても断る人はいなかったそうで、快く技術を伝えてくれます(まさか商売敵になるなんて思ってもいなかったから)
 そしてスコットランド人女性・リタと出会い結婚。現地の蒸留所で技術を習得し、リタと共に帰国したのが2年後でした。
 何もないところからウイスキー事業を立ち上げた政孝、外国人に対して拒絶的な日本社会で居場所を見出さなければならなかったリタ、2人の祖国が敵対した戦争、2人にとっては苦労の多い人生だったようです。そんな2人の写真や年表をふんだんに取り入れたマッサン夫妻の軌跡を辿った1冊。

 さて、政孝のウイスキー作りにおけるキー・マンとなったのが、国産ウイスキーの黎明期を創出したサントリー創業者・鳥井信治郎です。そう、本校の初代理事長です。
 ドラマでは政春の師であり生涯のライバル、船場・鴨井商店の大将・鴨井欣次郎として登場「やってみなはれ」「やらなわからしませんで」と物語中盤を彩ります。
 今後の二人の関係、どうなるのでしょうか。

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 60ホールのフローリング。ウイスキーの樽だからと言って芳醇な香りはしません・・・。
     
 ところで、高校校舎1階60ホールの床をじっくりみたことがありますか?
このフローリング、サントリーのウイスキーの樽を再利用したものなんですよ。
 ウイスキーの樽は厳選されたオーク(楢)の木からつくられます。美味しいウイスキーを育むのに欠かせない樽は70年程でその役目を終えた後、さらに長く大切に使われるよう願ってテーブルやイスなどの家具に生まれ変わっているのです。

 ちなみに、正門から入ってくるアプローチのブロックタイル。こちらもウイスキーの瓶を砕いたガラスを再利用して造られたものだそうです。これは知らなかった・・・。