6月の図書だよりから ②
動物好きな人に、2冊紹介。
同じ動物に関する本ですが、分類番号が全然違いますよね。これは内容をみて自然科学分野の一般動物学(481)と畜産業のペット(645)に分類しているからです。
481 動物たちは何を考えている?~動物心理学の挑戦 /藤田和生・著、日本動物心理学会・監修 (技術評論社)
人間に心があるように、他の動物たちにも同じように心があります。ただ、人間と全く同じと言うわけではありません。ペットを飼っている人は、「今、ウチのこ、どんなこと考えてるんやろう?」と思ったことがありませんか?
そんな疑問に答えよう、動物たちの心のうちを解き明かそう、そんな夢に挑戦する研究が、ずばり「動物心理学」
聞きなれない言葉ですが、その歴史は100年余り。色々な手法でもって、動物たちの心の動きが明らかになって来たそうです。彼らの心の中にも、ねたみややっかみ、優しさや思いやりがあるのでしょうか?
「ねこバカいぬバカ」は、ねこ好きにかりられていきました。
645 ねこバカいぬバカ/養老孟司・近藤誠 (小学館)
今、日本で飼われているペットは約2千万頭。15歳未満の子どもよりその数は多いといわれています。
そんななか、人間同様、動物たちの寿命が延びて問題になってきているのが、高齢ペットの介護、安楽死、さらにがん治療。
小さい頃から猫、犬、サル、ネズミ…、現在オス猫・まるの飼い主である養老さんと、オス犬・ボビーの飼い主である近藤さん。ペットに対する深い愛情をもつ2人の医学博士が、犬と猫の習性を解剖し、ヒトはなぜペットを飼うのか?を分析。さらに、愛するペットとの暮らし、医療、看取り、を語りつくしました。