サン・ジョルディの日
『サン・ジョルディの日』って知っていますか。
4月23日、親子や友だちなど親しい人に気持ちをこめて、本や花を贈り合うスペインのカタルーニャ地方伝統の日です。一般的に男性から女性に花を、女性から男性に本を贈る習慣があるそうです。
サン・ジョルディ[Sant Jordi]は、中世からカタルーニャ地方の守護聖人として、地域の人々に親しまれてきた騎士の名前。彼が退治した龍の血が流れた地面から1輪の赤いバラが咲いたという伝説があることから花を、そのサン・ジョルディの命日4月23日がスペインの文豪ミゲル・セルバンテスの命日であることから本を、それぞれ贈りあうことになったのだそうです。
「サン・ジョルディの日」はユネスコによって1995年「世界本の日」に制定され、日本でも2001年から「子ども読書の日」に制定しています。
日本ではまだ知名度は低いですが、ある大型書店では今年、本の購入時に「サン・ジョルディの日」に合わせたバラと本にまつわるオリジナル作品を印字したレシートをプレゼントするイベント『レシート小説』なども行われました。
セルバンデスはあの『ドン・キホーテ』の著者。そしてこの日はシェイクスピアの命日でもあります。