14歳の大記録
今、日本で1番注目される14歳、将棋の藤井聡太四段が昨日の対局でやぶれました。それでもプロデビュー戦から続いた公式戦29連勝は歴代最多連勝記録。
5歳で将棋を始め、小学4年生でプロ棋士を養成する「奨励会」に入会、プロ入りするための四段に昇格したのが14歳2か月。これも最年少記録更新です。
藤井四段の連日の快進撃で、今、将棋が大注目。
これを機会に、ちょっとやってみたいなと思ったら、図書室で初心者向けの将棋本をかりるもよし、周りでやっている人に教えてもらうもよし、我が校・囲碁将棋部の門をたたくもよし、です。
将棋は知らなくても羽海野チカさんの人気コミック「3月のライオン」は読んだ事がある人もいると思います。作中で主人公・桐山にライバルとして立ち向かう病弱な少年棋士・二階堂。そのモデルになったといわれているのが、故・村山聖九段です。
聖の青春/大崎善生(KADOKAWA)
幼い頃から重い腎臓病を患いながら将棋界に入門した村山さん。自分の一生は短い、だから1日もはやく名人になるのだと、ひたむきに闘いに臨み、異例の速さでプロ棋士となります。
その純粋さの塊のような生き方と将棋への情熱は、大半をベッドで過ごしていた幼い頃、将棋という不思議なゲームと出会った時から最期まで続きました。
「わしゃ名人になるんじゃ」といって暴れたり、意地でもお風呂に入らなかったりといったユニークなエピソードや闘病生活、家族や師弟愛、ライバル・羽生善治さんとの友情、難病を患いながら必死に生きて将棋を指し、A級棋士に登り詰めた天才棋士村山聖さんの29年の生き様を描いたノンフィクションです。
もう1つ、実際の高校将棋部を舞台にした作品。
将棋部ボーイズ/小山田桐子(幻冬舎)
歩は勉強もスポーツも苦手、なんとなく入部した将棋部で出会ったのが、亡くなった父親の願いと周りの期待に悩む・倉持。そんな2人が県大会の団体戦メンバーに選ばれます。初心者と天才が組んで挑んだ結果は・・・?