シンプル
つぶらな瞳と、ばってんの口元、とてもシンプルな構図ですが、これだけで「あ!」とわかってしまうくらい世界的に有名なこうさぎ・ミッフィ。
今日は、そのミッフィを生み出したディック・ブルーナさんの誕生日です。1927年、オランダ・ユトレヒトに生まれ、今年2月その生涯を閉じるまで 絵本作家・グラフィックデザイナーとして世界的に活躍されていました。
ミッフィーは、ふるさとオランダでは「ナインチェ」と呼ばれています。オランダ語で「うさちゃん」の意味です。 手描きの線と鮮やかな色使いにシンプルな構成、あたたかい物語は世界の子どもから大人まで幅広く愛され、50カ国語以上に翻訳されロングセラーとなっています。
英語訳されたときに「ミッフィー」と名づけられたナインチェは、日本語訳では「うさこちゃん」に。子どもの頃に読んだ人も多いですよね。
日本では世界で最も早く翻訳され出版されました(1964年) ブルーナさんは何度も日本を訪れた知日家で、東日本大震災の時には恐く悲しい思いをしている子どもたちに向け、大きな二粒の涙を流しているミッフィのイラストが届きました。
そんなブルーナさんですが、絵本を作り始める前から、出版社で本の表紙を手掛けるデザイナーとして活躍していました。ミッフィの絵本同様シンプルで温かみのあるデザインで、今回それをまとめた作品集が出版されました。
シンプルの正体/ディック・ブルーナ(ブルーシープ)
今年の4月から全国巡回中の展覧会の図録でもあります。関西では来年開催が予定されています。
ほら、もう、ミッフィ。