芸術の秋。この秋、京都に国宝が大集合しています。
京都国立博物館で開催中の「開館120周年記念 特別展覧会 国宝」が話題です。現在、国宝に指定される美術工芸品は約885件。そのうちの200件ほどが一挙公開。まとまって一カ所で見られることは大変貴重だそうですよ。
漢の皇帝が委奴国王に与えた黄金の印で、最小の国宝「漢委奴国王印」
国宝に指定される作品の数が最も多い室町時代の画家・雪舟の水墨画。
全面に金箔が張りめぐらされ、躍動感あふれる風神と雷神が印象的な俵屋宗達の「風神雷神図屏風」 その流れを受け継いだ尾形光琳の「燕子花図屏風」。彼らを始めとする『琳派』と言われる流派は日本美術の中でも大変人気の高いもの。
これらは教科書などでもおなじみなんですが、あんまり興味ないなあ・・という人も、最近はちょっとユニークな視点で書かれた日本美術の本もあります。
かわいい琳派/三戸信恵(東京書籍) 日本画でかわいい?と思うかもしれませんが、そこには清少納言も著した「いとうつくし(とてもかわいい)」があると言います。
確かにその色づかいや、描かれた人々、動物の表情にほっこり。ちょっとかわいいです。
京都美術鑑賞入門/布施英利(筑摩書房) では「京都」という美術館を、名所編、分野編、人物編に分けて紹介。国宝展に並べられたものも登場します。
国宝展は11/26まで展示期間を四期に分けて公開されています。残念ながら中には公開が終了した作品もあるので、詳しいことは京都国立博物館HPをチェックして下さい。