本屋大賞2018グランプリ
全国の書店員が選んだ、今いちばん売りたい本を決める本屋大賞2018のグランプリが発表されしました。
受賞作品は かがみの孤城 /辻村深月 (ポプラ社)
学校で居場所をなくし、「心の教室」にも通う事が出来ず、家に閉じこもる中1のこころ。
全部自分のわがままだとわかっているのに、すべてあっさり聞き入れられ、みんなが気を使ってくれる。それだけ非常事態ってことなんだ、私。
そんなことを思うこころの目の前で、突然部屋の鏡が光り始め、1人の少女が現れ親しげに話しかけます。誘われるまま輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていました。 なぜこの7人が?なぜこの場所に?
最初は「かがみの城」というタイトルだったそうですが、「敵に囲まれて身動きがとれなくなっている城」という意味の"孤城"に変えたそうです。
辻村さんは受賞作品について「身動きがとれなくて部屋に閉じこもることは、子どもでも大人でもあること。その誰かに対して、外に出ているのが怖いのならこちらから迎えに行くという気持ちで、鏡を入り口に冒険に出かけてもらうことにしました」と語っています。
受賞作と一緒に他の著書も展示しました。デビュー当初は中高生を主人公にしたミステリー作品が多いです。