試験中の開室時間
7/2(月)~6(金)の期末考査中の開室時間は全日
10:00~17:00です。
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7/2(月)~6(金)の期末考査中の開室時間は全日
10:00~17:00です。
今日は本当に梅雨らしい1日でしたので、満を持して「晴耕雨読コーナー」を紹介します。
これまでに何冊か紹介しましたが、雨の本を集めてみました。
タイトルに「雨」がつく本(結構多いです)、雨が印象的に使われている物語、そして天気の本など。
図書委員と一緒に折り紙でアジサイやカエルを作って飾り付けました。
でも晴れた日でも本を読んで過ごしていいのですよ・・・。
今日の雨の本は死神の精度/伊坂幸太郎 (文藝春秋)
クールで音楽好きの、でもどこかズレていて暖かみさえ感じる死神が、人間の姿で地上にやってきます。
死の1週間前にその人の元に派遣され調査をした後、その死が「可」であるか、あるいは「見送り」かを判断するのが仕事。そして彼が仕事をするときには必ず雨が降っているのです。雨男の死神が出会った6人の物語。
本日、ひばりの図書室6月号を配布しました。
2005年5月に第1号を発行してから、今月号で通算100号になりました。100号記念ということで裏面には第1号の新刊紹介をそのまま載せてみました。
当時は養老孟司さんの「ばかの壁」がベストセラー。現在、直木賞や本屋大賞などで知られる西加奈子さんが「さくら」でデビューした年でもあります。13年前の新刊本、読んでみませんか?
当時の新着図書はこんなふうに本の背表紙のコピーを併せて紹介していました。
マリー・アントワネットがこよなく愛した花はなんだと思いますか?それはバラでも百合でもなくジャガイモ。舞踏会の髪飾りにもジャガイモの花をつけたと言われています。
ジャガイモは世界4位の生産量を誇る食用作物。普段口にする地下の茎部分は無毒ですが、植物体にはソラニンという有毒物質が含まれていて、口にするとめまいや中毒症状を引き起こします。なので芽の部分は食べてはいけないといいますよね。
ジャガイモには収穫後数か月間、成長や発生が一時的に停止する「休眠期間」があり、その後、萌芽が始まるそうです。萌芽を防ぎ、安心・安全なジャガイモを消費者に届けるには、多くの課程で相応のコストがかかります。萌芽の制御は大きな課題。
そんななか昨日、狙った遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術を活用し、芽などに毒を含まないジャガイモを作る手法が開発されたニュースが届きました。→理化学研究所
ただ、ゲノム編集による品種改良は作物の遺伝子を改変することになり、生物の多様性が失われると言われ商品化は簡単ではないそうです。いつか毒のないジャガイモがお店に並ぶ日が来るのでしょうか。
ところでマリー・アントワネットとジャガイモののエピソードには、ルイ16世のある策略だったそうです。そのエピソードが読めるのが
キャベツにだって花が咲く/稲垣栄洋(光文社)
大根おろしはなぜ辛いのか?野菜で試薬を作ろうなど、植物愛あふれる農学博士・稲垣さんが野菜たちの知られざる姿を解き明かした1冊。
やはり雨は嘘をつかない/皆藤黒助 (講談社)
高校1年生の五雨(いさめ)は、誕生日(6月)も、運動会や遠足等のイベントもほぼ毎年雨という公私ともに認める筋金入りの雨女です。当然、雨が大嫌い。
そんな五雨が自分の名前の由来になったと思われる不可解な写真とメモを見つけます。その謎の相談を持ちかけたのが、雨の日にしか登校してこないといわれる雨月先輩。こちらは五雨と対照的に雨が大好き。
「日本には雨に関する言葉が千を超えるほど存在している。雨もきちんとそれぞれの名前で呼んでやるべきだ」
人は誰しも一つぐらい好きなことがあります。スポーツ、読書、音楽、ゲーム・・、そういう意味では雨月先輩にとってそれが「雨」なのです。
糸雨、虎が雨、白雨、白撞雨(はくどうう)、青葉雨、紅雨、次から次へ雨月先輩の口から出てくる雨の名前。日本には本当にたくさんの雨の名前があるんですね。
五雨は名前の由来の謎が解けて、雨が好きになるのでしょうか・・・。雨にまつわる3つの物語。
五月晴れは、もともと今日のような梅雨の晴れ間を意味する季語(梅雨を意味する五月雨の晴れ間) ただ、最近は5月のさわやかな晴れわたった空の意味としても使われるようです。
今日の雨の本は 言の葉の庭 (KADOKAWA)
映画「君の名は。」でおなじみの新海誠さんの作品です。
雨の日の満員電車のシーンから始まります。ぬれた傘があったて湿った制服、押しつけられる体温、エアコンからの不快な風。将来、靴職人を夢見ている高校1年生の秋月孝雄は、そんな雨の朝の満員電車にイライラをつのらせ、学校をさぼり公園へ向かいます。そこで靴のスケッチをしていた孝雄が出会ったのが謎めいた年上の女性・雪野。
雨が降るごとに出会うようになった二人は親しく会話を交わすようになり、いつしか孝雄は雪野のために靴を作ることを夢見るようになります。
この物語も映画化されました。映画では孝雄と雪野をメインに描かれていたそうですが、小説では孝雄のお母さん、兄の翔太、高校の体育教師・伊藤や先輩の祥子の視点でも語られる群像劇になっています。
今日のタイトルの「梅雨の月」は夏の季語。梅雨の夜に思いもかけず見つけた月のことです。
昨日、近畿地方が梅雨入りしました。本格的な雨の季節です。
じめじめして嫌だなー、でも、そんな雨が印象的に使われる作品もたくさんあります。
たとえば、映画 「となりのトトロ」 サツキが初めてトトロと出会うシーン。薄暗い雨の中、眠ってしまったメイをおんぶして父親の帰りを待つサツキの隣に現れたトトロ。サツキからもらった傘がうれしくってジャンプ。着地した瞬間、バケツをひっくり返したようなどしゃ降りに。
となりのトトロ~ジブリの教科書(文藝春秋) では、作家のあさのあつこさんや川上弘美さんがトトロやその背景について語ります。
いま、会いにゆきます /市川拓司 (小学館)
「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」 と夫の巧と一人息子の佑司に言い残して亡くなった澪。約束通り1年後の梅雨の頃、残された2人の前に死んだはずの澪が現れます。
喜ぶ父子、しかし澪は過去の記憶を全て失っています。ちぐはぐながらも又3人での生活が始まりますが、梅雨の季節は終わりを迎える頃・・・。
梅雨入りしたから、本の中でも梅雨入りしましょう。
雨の本を紹介していきます。
4~5月の2ヶ月でどんな本が人気だったでしょう?
上位10位がこちらです。
何度か紹介している本屋大賞グランプリの「かがみの孤城」
子どもの頃から正義感が強かった凛々子が念願の検事となり様々な事件に立ち向かい奮闘する「正義のセ」は全4巻のお仕事小説。テレビドラマ化され女子に人気です。
男子に人気なのが「ブラックペアン1988」こちらもドラマ化。海堂さんの医療小説・チームバチスタシリーズの一つです。「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」とあわせた3部作。ドラマとは違った視点で書かれていてこちらも楽しめます。
その他も、やはり映像化された作品がよく貸出されました。