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中間考査を終えて③

 今回は答案用紙のどこを見て何を話すかでしたね。そろそろ中間考査の答案のほとんどが返却されてきていることと思います。30日に個人成績票をお渡ししたときに学年全体の概況をお話ししますが、まずはお子さまの状況を掌握していただくことが必要です。前回の学年懇談会でお話ししましたように、小学校のテストと異なるのは、到達度テストではないということです。つまり100点は簡単には取れない、60点が平均になるように作成されています。80点取れていれば、上々の滑り出しと言えるでしょう。もちろん次はより高い目標を設定させてください。

 では、まず答案用紙を見てください。空欄が目につきませんか。空欄が多いのに成績が良いはずはありません。それが全体に散らばっている場合と、最後の方に偏っている場合とでは状況が異なります。前者は授業が消化できていません。同じ言葉を複数の解答欄に書き込んでいる場合も同じです。知識が不足しているので、解答欄の数だけ答を用意できていないのです。家庭での学習量が不足しているので、この夏にしっかりとフォローしておかないと、夏休みに状況は悪化します。毎日決められた量の学習をこなすように習慣づけなければなりません。後者は時間が足りない場合です。問題を解くのに時間がかかるのは、問題演習が足りません。知識は持っているので、時間を計りながら問題演習の数を増やすことです。また、生真面目な性格ならば時間配分を教えてあげると解決することがあります。

 今回、目についたのは漢字の間違いです。国語だけではありません。地理や歴史、理科などで出てくるテクニカルターム(専門用語)も漢字で書く必要があります。それが書けないために減点されているのです。書けない生徒は覚えるときに眺めているだけのことが多いです。それでは書けません。漢字の書き取りと同じように、正確な手本を用意して、実際に手を動かして覚えるようにしないとできるようになりません。ノートの字がきたないのは早急に直させるべきです。普段いい加減に字を書いているので、丁寧に書かせたときに正しい字を書けないことが多いです。

 次回は問題用紙の見方についてです。