芸術の秋です①
暑かった夏も過ぎ、朝夕はずいぶん過ごしやすい季節となりました。気象庁の3ヶ月予想ではラニーニャ現象の影響で秋らしくない気候のまま冬になるとのことですが、それでも8月のジリジリするような照りつけは薄れてきているような気がします。幾分か過ごしやすくなったこの季節はお子さまたちにも積極的に活動して欲しいと思います。
親子連れで賑わう夏休みと違って、この時期の美術館は少し落ち着いています。話題につられて人気の展覧会に行列するのも悪くはありませんが、ゆっくりと作品と対峙出来る時間を持っていただけることも悪くはありませんね。お子さまを誘っていただいて、作品を鑑賞されてはいかがでしょうか。首都圏ほど美術館や博物館の数が充実しているわけではありませんが、関西には長い歴史に育まれた芸術を愛でる文化があります。その文化を継承する意味でも、お休みの日にはお出かけになっていただきたいと思います。しばらくはそのときの参考になるような展覧会を紹介していきます。
「川村記念美術館所蔵 巨匠と出会う名画展」
兵庫県立美術館 7月28日(土)~10月8日(月・祝)
一般1200円,中学生500円(ココロンカード提示で無料)
一般割引券 http://www.artm.pref.hyogo.jp/news/y0707.html
千葉県にある川村記念美術館が改修で休館になったためにおこなわれています。
コレクションが17世紀オランダの巨匠レンブラント,フランス印象派のモネ,ルノワールからマティス,ピカソ、エコール・ド・パリのキスリングへと近代美術の流れをたどる名作が揃っています。また、ロシア抽象絵画のパイオニアであるマレーヴィッチやカンディンスキー、シュールレアリスムの旗手エルンストやマグリット、戦後のアメリカ現代美術を牽引したポロック,ウォーホルとモダンアートまで幅広くコレクションされているので、好みの作品を見つけやすいかもしれません。尾形光琳,長谷川等伯,横山大観などの屏風絵もあったと思います。日曜日にはボランティアによる見どころ案内も行われています。A.M.
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/index.html