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自由研究の卵 ①

 GWの課題として今年は「自由研究の卵」を出しました。小学生の調べ学習のように、本やネットで調べてまとめるのではなく、自分自身で考えて実行するように求めました。身の回りで起きている現象に注目し、注意深く観察する中で自分の考えていたことと現実とのずれに気づき、そのずれを合理的に説明するために実験することができれば、と考えて出した課題です。ただ、一週間で取り組む課題ですから、時間をかけるような実験や観察はできません。そこで、今回は「着眼点の独創性」を第一に評価することにしました。何気なく過ごしている日常生活の中に疑問点を見いだせることも才能の一つだと考えたからです。

 提出されたレポートを見ると、テーマはいろいろな分野に分散していました。「化学」が26名,「食品」が18名,「動物」が15名,「物理」が14名と自然科学分野が目につきましたが、「歴史」や「音楽」,「言語」などの分野にテーマを設定したものもありました。「10円玉磨き」や「ダイラタンシー」には「伊東家の食卓」や「世界一受けたい授業」などのテレビ番組の影響を感じます。

 そんな中から発展させていくと面白いんじゃないかと思うような内容を含んだレポートを数回に分けて紹介していこうと思います。ただし、「レポートの完成度」ではなく、「目の付けどころ」と「自分で確かめてみる実行力」を評価しただけですから、これからの展開が大切になってくるだろうと思います。せっかく芽生えたのですから、大切に育てさせたいと考えています。