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こんな本を読んでみませんか24

 去年の夏休みにも20冊ほどを紹介しました。中高生の多感な時期にどれだけの経験をするかは、その後の人生に影響すると思います。だから、学校行事や部活動を含め、積極的にさまざまな経験を積むことは夏休みにかぎらず、大切なことなのです。でも、実際には存在する全部の経験をすることはできません。それを自分への投影で補うのが、読書、映画やドラマ、舞台なのです。特に読書は文字媒体だけで映像や音声を伴わないので、想像を広げる能力を鍛えることができます。

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 さて、今日紹介するのは新潮文庫の100冊から「4TEEN(フォーティーン)」です。2003年の直木賞受賞作品ですね。著者の石田衣良さんは「東京DOOL」や「アキハバラ@DEEP」など出身地の東京を舞台に作品を書いています。今回紹介する「4TEEN」ももんじゃ焼きで有名な東京・月島が舞台です。
 出てくるのは主人公のテツローを始め、ナオト,ダイ,ジュンなど君たちと同じ14歳の少年達です。作品の中には、援助交際・摂食障害・不登校・ドメスティックバイオレンス(DV)なども出てきますが、それがスパイスとしてのはたらきはあっても、読んでいてつらくはならないと思います。あまりにストレートに描写されているので、読んでいて気恥ずかしくなるかもしれません。