こんな本を読んでみませんか26
昨日・一昨日に紹介してきた「4TEEN」,「西の魔女が死んだ」、いずれも映像化された作品です。今日紹介する重松清さんの「きみの友だち」も映画が公開されているのですね。
http://www.cinemacafe.net/official/kimi-tomo/
この作品の全体を通じての主人公は恵美です。交通事故の後遺症がきっかけで周囲に壁をつくってしまった彼女が、幼いときから体が弱くて学校を休みがちな由香をただ一人の「友だち」としてつきあっている。「友だち」とは「うっとうしくて、面倒くさくて、ややこしくて、だから大切な他人」なのだと、著者は語りかけているようです。「たとえいなくなったとしても、一生忘れない友だちが、一人、いればいい」というのは極端かもしれませんが、群れることで友だちがいると勘違いしている人には読んでもらいたい作品の一つです。