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京の五条の橋の上

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京の五条の橋の上、 大の男の弁慶は
 長い薙刀ふりあげて、 牛若めがけて切りかかる。
牛若丸は飛び退いて、 持った扇を投げつけて、
 来い来い来いと欄干の 上へあがって手を叩く。
前やうしろや右左、 ここと思えば又あちら、
 燕のような早業に、 鬼の弁慶あやまった。

 尋常小学唱歌「牛若丸」を知っている中学生はそれほど多くはないでしょう。お子さまたちの間では、「義経」や「弁慶」の名はほとんど聞かれず、一緒に置いてある犬の名前が「カイ」くんだということのほうが有名でした。
さて、この作品の作者はC組担任のKです。

 「建仁寺」の南側に「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」があります。山門の前には「六道の辻」の石碑が建っています。「六道」とは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の世界のことです。ここがこの世とあの世の境界です。このあたりは「鳥辺野」といって、亡くなられた方を埋葬するうら寂しい場所です。六道珍皇寺は境内散策自由(重文の本尊薬師如来や地獄絵等の寺宝の拝観には事前申込みが必要)です。そばのお茶屋さんでは、名物の「幽霊子育飴」を売っています。西福寺の地蔵堂にもまた「六道の辻」の石碑がありますから、それを左に見てさらにすすむと、鴨川にかけられた松原橋(旧五条橋)にまでいきあたります。ここが弁慶と牛若の対決の場所です。

 「四条大橋」から南東へ進み、「祇園」や建仁寺を抜けたところです。東大路通りを越えると「八坂の塔」があり、その先に「清水寺」があります。A.M.