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クリスマス・キャロル

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 「クリスマス・キャロル」(原題 A Christmas Carol)は1843年に出版された、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの中編小説です。何度となく映画化されていますし、ディズニーが制作したアニメ映画「ミッキーのクリスマス・キャロル」はご覧になった方も多いでしょう。キリスト教的博愛と美徳を説くヴィクトリア朝イギリスの典型的な「道徳訓話」と言ってしまえばそれまでですが、最後まで読者を惹きつける展開になるのはディケンズだからでしょう。講談社青い鳥文庫光文社古典新訳文庫から出ていますから、この時期にぜひ読んでほしい作品の一つです。

 ディケンズの作品では「二都物語」(原題 A Tale of Two Cities)も有名です。フランス革命を背景にした長編小説で、岩波書店や新潮社から文庫本が出ています。こちらは中学生が取り組むにはちょっと長いかな。私自身も宝塚歌劇の舞台(1985年月組)で存在を知った気がします。A.M.