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選特化学 授業の補足 4

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Robert Sanderson Mulliken 1966年ノーベル化学賞受賞

 電気陰性度について、「電子を離そうとしない,奪おうとする力」だと説明しました。イオン化エネルギーと電子親和力の相加平均で求めるという定義は「マリケンの電気陰性度」のもので、ほかにポーリングやオールレッド・ロコウのものも知られていますが、高校生にはこれでよいでしょう。

 周期表を見ると、右上に電気陰性度が大きいグループ,左下に電気陰性度の小さいグループと分けられます。右上のグループを「非金属元素」,左下のグループを「金属元素」といいます。2つの原子の結合形態が何になるかは、グループの組合せで推定することができます。この結合が、中和反応や酸化還元反応で切れるときに、どのように切れるかについても、電気陰性度によって説明できるのですが、それはその単元に学習しましょう。