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選特生物 授業の補足 4

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Lynn Margulis 細胞内共生説を提唱

 生物界を5つに大きく分類する「五界説 Five-Kingdom System」を紹介しました。微生物や単細胞生物が知られるようになると、植物と動物に二分する分類体系には無理があると考えるようになりました。授業で紹介したのは、ホイタッカー Robert Harding Whittaker が提唱した「五界説」をマーギュリス Lynn Margulis らが修正したものです。

 マーギュリスは細胞内共生説を提唱したことでも知られています。これは真核生物のミトコンドリア,葉緑体,鞭毛が原核生物に由来するものであるという考え方です。(現在、鞭毛については否定されています。) ミトコンドリアが好気性細菌,葉緑体がシアノバクテリアをそれぞれ取り込んだものとする根拠は
 1 ミトコンドリアや葉緑体が二重膜で包まれていること
 2 ミトコンドリアや葉緑体は独自のDNAを持っていること
 3 ミトコンドリアや葉緑体によって生じる形質はメンデル遺伝に従わないこと(細胞質遺伝)
などが挙げられています。