« トントン手拍子足拍子 | メイン | 慶應高大連携講座案内配布 »

高校生として意識しておいて欲しいこと⑤

Jisyu H1E.jpg
E組 T.H.さん(国語科)

 高校に上がりたての今は、何をしても新鮮に感じることと思います。そして同時に、何をすればいいのかがわからない時期でもあると思います。勉強をすればいいのか、部活に打ち込めばいいのか、何をすれば将来何の役に立つのか……今の時期で自分の将来像をそこまで明確にわかっている、決めている人は、あまりいないのではないのでしょうか。そんな中で、私にできる助言は、色々なことに手を出してください、ということです。そしてその中からいくつか、真剣に打ち込めるものを探してみてください。
 私は小学生のころから、家の近くの少林寺拳法の道場に通い、様々な学校の友人と共に汗を流し、週に二回の夜一時間程度ですが修練に励んでいました。中学に上がり、一般部になってからは、そこにさらに様々な年代、職業の人たちが加わり、色々な職業や時代の話が聞けるなど、学校ではとてもできないような体験や、家庭や学校では中々襲われないようなことをいくつも経験できました。そこから興味を持ったり、新しい趣味を持ったりしたことは少なくありません。そしてそれらはしっかりと、今の私の糧となってくれています。あの頃のことがなければ、きっと今の私はいないだろうと、そうはっきりと言い切れる程に。部活でも良いです。学校の外でもかまいません。何でも、打ち込める物を探してみてください。そしてその中で、それ以外でも、色々悩んでみてください。悩めば悩むほど、何かをすればするほど、打ち込めば打ち込むほど、それだけ自分を形作る糧となってくれるはずです。それらは、決して無駄にはならないはずです。
 行き詰ったら、それこそ周りを頼りましょう。学校の先生や、家族、友人、目を向ければ、助けてくれる人はたくさんいます。勿論、私でもかまいませんよ?高校生活は、長いように見えて時間はあっという間に過ぎていきます。そして年を重ねるほど、きっと動きづらくなっていくと思います。自由に動き回れる高校一年生という時期を、精一杯活用して、精一杯楽しんでくださいね。