ウインターサイエンスキャンプ報告③
つくばにある高エネルギー加速器研究機構で加速器を使った実習を体験してきたK.E.くんの報告です。彼も昨夏に続いて2回目の参加となります。
今回のサイエンスキャンプで印象に残ったことがいくつかあります。
1つ目は霧箱の実習です。霧箱の放射線源が身近な所にある電球などに使われているマントルなどだったので驚きました。それに宇宙線を観測できたことが嬉しかったです。μ粒子などは地球に入ったら大気などに当たって崩壊してしまいあまり見ることができないと思っていたけれど、予想以上の量を見ることができました。
2つ目は電磁気共鳴です。この実験では水のなかにある水素をヘルツホルムコイルなどの磁場を使い探すというものです。最初は発見することができませんでした。しかし何回も繰り返すとこによりやっと発見できました。そのときに実験はいつでも成功するものではなくて試行錯誤して成功させることにより、結果が出た時の喜びが大きくなるのだなと思いました。
3つ目は素粒子などの性質です。スピンが半整数のもの同士が近づけば打ち消し合うのに、整数のもの同士が近づけば強めあうというのはおもしろい現象だなと思いました。それと光子は粒子であり波であるというのもおもしろいなと思いました。量子力学をやっていないのでなぜかと言われたら分からないけれども1つの物質が粒子や波のような2つの性質を示すのは不思議だなと思います。
4つ目はたくさんの仲間ができたことです。自分と同じコースの人とはもちろん、他コースの人とも仲良くなれたのが良かったです。そしてその仲間たちと色々語り合えたことがなによりも貴重な体験だったと思います。
普段ではなかなか触れることができない最先端の技術に触れることができて楽しかったです。たくさんのことを学ぶことができたのではないかと思います。しかし、量子力学の世界やCP対称性の破れなど理解しきれていないと思うのでこれから学んでいきたいと思います。そしてこのキャンプで学んだことを学校生活や普段の生活にいかしていきたいです。