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放射線、放射能…って何? ②

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 放射線を浴びることを「被曝」といいます。放射線が当たると、原子から電子を弾き飛ばしてしまいます。これが放射線の「電離作用」です。私たちのからだはタンパク質やDNAなどの高分子でできていますから、それが破壊されてしまうことになります。当然、急性あるいは慢性の障害が出てくることになります。

 どのくらいの放射線を浴びると体に影響が出るのかが気になるところです。人体にどれだけの影響を与えるのかを示す単位がシーベルト(Sv)です。放射線を浴びる物体1キログラムあたりに吸収された放射線のエネルギーが1ジュール(J)のときを1グレイ(Gy)としているのですが、これは放射線の種類を区別していません。しかし、放射線の種類によって透過力や電離作用が違うので、それを考慮して修正したものがシーベルトなのです。放射性物質が1秒間にどれだけ原子崩壊をするかを表す単位ベクレル(Bq)とも別物です。放射性物質がどれだけ存在しているかということと、人体にどれだけの影響があるのかということは同じではありませんからね。

 東京電力のサイトに「トリビアな放射線」というページがありました。放射線についての知識を比較的丁寧に説明しています。放射線については「放射線いろいろ」,放射線の単位については「ベクレル,グレイ,シーベルト」が分かりやすいかと思います。