« 1学期講習の案内を配布 | メイン | 修学旅行の「体験同意書」を配布 »

進路を考えるにあたって①

 今年も教育実習生が来ています。学年には2名配当されており、朝終礼から参加しています。本校の卒業生でもある彼らに、55期(高校2年)生へ向けて、どのように進路を考えていたかを書いてもらいました。最初はD組に配当されているR.N.くんです。伝えたいことを並べていたら、思った以上に長い文章になってしまったようです。

私が今通っている大学に進学することにしたのは大きく分けて二つあります。その一つの理由として、生物に純粋に興味があり、公募推薦の段階で一度受けてみようということで、試験に臨みました。結果は、過去問をほぼ完璧にして臨んだということもあって合格できました。もう一つの理由としては、ほかの大学には合格できなかったからです。こちらのほうが正直、大きな要因です。他大学の生物系や、私は理系ですが興味があったので社会学部なども受けました。

ここから先はアドバイスです。入試が終わってから思った、合格できなかった原因として、「準備不足」の一言に尽きると思います。私は、過去問を解いたのが3週間前ということで過去問を完璧にこなせないまま試験に臨んでしまいました。過去問を完璧にこなせないまま試験に臨んでしまったデメリットとして,①本番で自信をもって挑めない,②大学の試験はそれぞれの大学に出す内容や傾向に特色があるが、過去問を解いていないので、その傾向に合わせて集中的に勉強をすることができない。 ということが挙げられます。①については、自信を持って似たような問題に挑むのと、そうでないのでは正答率に大きな差が出ます。②については、時間は有限ということを理解しておくことが重要です。試験までの限られた時間の中で勉強しなくてもいい範囲を勉強して、合格するためにはあまり深い知識を要しないところに時間をかけてしまい、最も大切な範囲をあまり深く勉強できていないために、点数を稼ぐことができないということが起こるからです。以上のことから逆に言えば、過去問を解いて完璧にしていれば、ある程度は必要な知識を必要なだけ確実に効率的に、頭に入れることができる可能性が増えるということです。

最後に、先輩としての経験から進路を決める際に思ったことは、本当に深く学びたい分野に進学したら大きな間違いはないと思います。むしろ正解だと思います。そして、興味のあることにチャレンジし、自分が納得して人生を歩んでほしいということです。楽しいことばかりではないのが人生なので、進路にはある程度納得をして進んだ方が、つらい時に頑張って壁を乗り越えられると思います。納得というのは、たとえば、「理想のキャンパスライフでなかったけれども、そこに進んでその状況を受け入れることができる」と思える理由をしっかりと作ったりすることなど様々です。
また、将来どんな仕事をしたいか少し真剣に考える必要があります。私自身、理系で生物に興味があり生命科学科に進んだのですが、大学で学ぶことは私が思っていた以上にとても深く、「そこまで知らなくてもいいや」とも思いました。私は一人でモノを相手に研究するよりは、人と接したり海外に行ったりすることの方が好きです。そして、必然とそのような仕事をしたいと思います。だから、今から大学に行くならば、英語を深く勉強しに行きたいなと思います。このようなことを少し考えている人とそうでない人では、将来仕事を探すときに大きな差が出ると思います。まぁ、将来のことなんて誰にもわからないですが…だからこそ、自分が納得して様々なことを決定してほしいと思います。その決め方の一つとして、お金がないからとか、学力がないから、そんな場所がないからなどの理由は一切考えないで、1度理想を思い描いてください。そして、それに1番近いようなことができるところを探してください。日本は先進国です。意外とあります。私は、去年ダメもとでインターネット検索すると、スポーツビジネスやプロでのサッカーコーチや監督をするための資格修得の勉強やチャンスが大いに用意されている(プロのチームと提携していて実績がある)学校を意外と簡単に見つけました。(ダメもとで調べるまでは、ないと決めつけていました。)もし、高校生の時にその学校を見つけていればそこに行っていた可能性は高いです。