« ELCAS2011 Report3 | メイン | 創立記念日・中学オープンスクール・衣替え »

ELCAS2011 Report4

CIMG3153.jpg CIMG3154.jpg

 数学を受講しているS.I.くんのレポートです。普段、高校で受けている数学の授業とはずいぶん異なる時間を過ごしたようです。大変だったけれど、本気で数学に取り組めたのは良い体験だったと話してくれました。

 黒板に問題を書いて、全員でその問題を解き、わかった者は前で発表する形式の授業を4時間続けました。
 △ABCの重心をGとする。AB+AC=√3(GB+GC)のときBC=√3GAを示せ
のような問題が6問出されました。出された問題は一筋縄ではいかず、学校の問題集より難しかったと思います。数学の参考書?みたいな本を渡されましたが、すべて英語で書かれていました。英語も必要なんだと改めて実感しました。初めてのELCASは一つの問題を長時間考えたので疲れました。けれど難しそうだと思った問題の解法が発表されたとき、自分が考えていたのとは違う、別の角度から見て問題を解いていました。最初に解けたのが自分じゃなかったことは悔しかったけど、いろいろな角度から問題を解いてみれば、難しそうな問題も簡単に解けることが分かって、とてもよかったです。そのときの問題は次のようなものです。
 N>=1とする。(2N-1)個の勝手な整数をとると、和がNで割り切れるようなN個の整数が必ず含まれる。
発表されたのはN=3とN=2^m(註:2のm乗)のときだけでした。この2^mの証明には感動しました。まさか、数学的帰納法を使って証明するとは思わなかったからです。こんな証明ができるように努力していきたいです。