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大阪大学高大連携講座 Report24

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 「創薬化学最前線への誘い」を受講しているS.I.さんのレポートです。

 蛋白質の構造・形を調べ、そこから薬の構造を決定するという方法(SBDD: Structure-Based Drug Design)の創薬の講義でした。茨城県の高エネルギー加速器研究機構KEKや兵庫県のSpring-8などの大型放射光施設でのⅩ線解析により判明した薬物受容体(蛋白質)分子の立体構造を基にして、コンピューター上で薬となる化合物の形を探索・設計し、医薬品候補となる化合物を見つけるそうです。
 他にも薬そのものの定義(身体に有益な作用をもたらす毒物を薬という)や薬を使うときの注意すべき点(グレープフルーツジュースなどと一緒に飲むと分解速度の変化により血中濃度が高くなり副作用の危険が高くなる)、新薬開発のプロセスなど、薬の基本部分になるんだろうな、という範囲についても改めて講義がありました。どんな方法で薬を創るにしろ、新薬が市場に出るまでにはたくさんのお金と時間がかけられている、と実感しました。でも、それだけの苦労があるだけに自分が開発に携わった薬が使われるのは嬉しいことではないかとも思います。