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生物学オリンピック本選レポート3

 生物学オリンピック本選に出場したM.I.くんからすでに結果も届いています。惜しくもメダルには届かなかったものの敢闘賞を受賞したとのことです。生物学が好きな彼にとって今後の励みになったことでしょう。

 今日は最先端研究体験とエクスカーション(小旅行)でした。最先端研究体験は午前、午後の二部があって抽選の結果、僕は午前午後を通して『植物系統分類進化学』を学びました。午前中にキャンパス内を流れる川から藻類を採取し、珪藻の被殻のみを観察するために化学処理で有機物を取り除き永久プレパラートを作成しました。また、午後の実験で使用する走査型電子顕微鏡用の試料を作成しました。お昼を研究室で食べた後、エクスカーションとして筑波大の近くにある国立科学博物館筑波実験植物園を見学しました。ここには国立科学博物館の研究部が5つ設置されており、貴重な学術標本が沢山展示されていました。なかでもうれしかったのは普段は見学できない骨格、剥製の標本室の奥に入れてもらえたことです。クジラやゾウ、キリン、シロサイ、コビトカバ、グリズリーにホッキョクグマ、さらにはオカピやレオポン、ゾウアザラシといったものまであって皆、興奮して歩き回っていました。他にも植物園を見て回った後、再度筑波大に戻り今度は走査型電子顕微鏡を操作して珪藻の被殻をよく観察しました。僕は電子顕微鏡を使用したのは初めてで自分の手で操作できたのでとてもうれしかったです。大会最終日前夜となる今日の夕食は立食式の交流会でした。様々な都道府県から集まった生き物大好き少年少女と生物関係の教授、筑波大の学生がマニアックな生き物トークから地元トークまで楽しく語り合いました。最後には今年シンガポールで行われた国際生物学オリンピックの日本代表選手の大会での話などを聞きました。世界大会もとても楽しそうで行ってみたいなぁと思いましたが、高三の自分には世界大会への出場資格はないので少し残念な気持ちです。明日は講演会と表彰式、交流会を残すだけとなりました。最後の最後まで楽しんできたいです。