【Science Camp 現地リポート17】
人を幸せにする医療,発明


手術室の見学のあとは,同大医学部で行われている最先端の研究について講義を受けました。
「幹細胞で乳房を治す手術の話」と題して,次世代高度医療推進センター副センター長の中山敏先生に講演いただきました。 まず,細胞の構造,分裂,幹細胞の説明を受けました。 そして,乳がんによる部分切除を行った乳房を脂肪幹細胞を注入することで再建する最先端治療を説明していただきました。
続いて,「あなただけの発明がある」と題して同センター医療機器部門長の植木賢先生に講演いただきました。 まず,世界に3台しかない介護用車イスを実演。 従来の車イスとの差異をグループでディスカッションをしました。 次に,「発明を生む4つの発想スキル」を教えていただきました。 たしざん,ひきざん(小型化),かけざん(転用),わりざん(逆転)の4つです。 イスラエルで開発されたカプセル型の内視鏡やロボット技術から派生した歩行支援の装具などを実際の発明例として見せていただきました。
見学,講義に熱中し,予定を30分ほど過ぎてしまいました。 病院をあとにするとき,講演いただいた中山先生が「世界に3台の車イス」に乗って,見送りに来られました。
午後4時,米子を後にしました。 およそ3時間かけて学校に戻ります。