笑うことの効用
受験生はストレスが溜まるものです。頑張っても成績が伸びずにイライラすることもありますし、やることがたくさんあって多忙感・疲労感が抜けきらないときもあるでしょう。
そんなときは、気の知れた友人と、家族と、学校のクラスメイトと、先生と「笑って」下さい。
笑うことの効用は科学的にも証明されています。
笑うことでNK細胞とB細胞の働きが活性化されます。NK細胞はナチュラルキラー細胞の略称で、体内に侵入したウィルスや細菌、ガン細胞を破壊する働きを担う免疫細胞です。B細胞はボーン細胞の略称で、細菌やウィルスを破壊するための抗体を作り出す免疫細胞です。笑うことで免疫力が高まります。ストレスの軽減にもなるのですね。
新渡戸稲造はその著書『武士道』の中で以下のように笑いの効用について述べています。
「厳しい試練にさらされ、人間本来の弱さがさらけ出されたときに日本人は、笑うことでそれに対処してきたのです。それについては笑いの哲人、デモクリトスとも比較になりません。私たちにとって笑うことはあらゆる逆境に対して心のバランスを保つための努力でした。それは哀しみや怒りに対し、天秤の反対側において釣り合わせる、「おもり」のようなものだったのです。」(『武士道」 より引用)