高校球児から学ぶマネジメント力
今年の全国高校野球選手権大会は第100回を迎えます。各地で予選が始まっており、我が雲雀丘学園も初戦を控えて練習に励んでいます。
高校野球で…というより、時間の使い方で興味深い記事があったので紹介します。超進学校として知られる開成高等学校硬式野球部のある生徒の話です。(『弱くても勝てます』著:高橋秀実より引用)
「僕はもともとムダだと思っていることはやりたくないんです。日頃からムダはちょいちょい削ってますんで。」
<中略>
彼は日常生活でも"ムダの排除"を実戦しているらしい。部活が終わると、まず学習塾の自習室に向かい、そこで2~3時間、"一気に集中して勉強する"のだそうだ。
「家では完全にリラックスしたいんで、勉強はそこだけで終わらせるんです。自習室ではとりあえず全教科に一通り触れるようにしています。1日やらないと取り戻すのに2日かかるといわれていますから、そういう面倒なことを避けるためです。1時間ほどかけて全教科を見て、あとの時間で宿題や苦手な分野、テストの準備などをします。」
-そう決めているんですか??
「はい。自習室に入ったら、まず帰る時間を決めるんです。」
-帰る時間??
「その日の疲れ具合とやらなきゃいけない分量などをみながら、"今日はこの時間まで"と決めます。そうするとその時間に終わらせるために一気に集中できる。実際、その時間になった頃にちょうど眠くなったりするんです。」
-それで家に帰るわけですか…。
「帰りの電車の中ではゲームをします。行きの電車は単語帳などで暗記モノをやって、帰りの電車は遊びと決めているんです。」
-で、電車を降りると…。
「家までの間、10~15分くらいですかね。歩きながら野球のことを考えるんです。」
-どういうふうに考えるんですか??
「"今日の練習ではこれができなかったな"とか"先生からこれを指摘されたな"とか"これは機能できたけど今日はできるかな"とか」
-それで家に着いたら…。
「ひとまずカバンを置いて、玄関にあるバットを持って家の前で素振りをします。どうしても素振りになっちゃいますね。基本的に1日100本やります。」
-本当にムダがないんですね。
「やっぱりメリハリって大事だと思うんです」
この話からはたくさん学ぶところがあると思います。
ポイントは「いつ」「どこで」「何を」「どのようにするか」を「考えて」「工夫している」ところです。みなさんも工夫次第で行動は変わります。夏の計画を立てるときに意識してみてください。