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チャレンジの夏  火星大接近    第44号

火星見ましたか?晴天続き、マイナス等級だから市街地でもよく見えるということで楽しみにしていました。星座盤アプリをダウンロードして備えました。
金星を見逃すまいと早めに食事を切り上げて見に行きました。金星・木星・土星・火星とそれぞれの色がイメージを膨らませてくれます。大接近で15年ぶりと言われると火星がひときわ明るく大きく見えました。金星やアンタレスに対抗しているようにも見えました。7月に入って木星よりも明るく輝いていたようです。少し前には火星での水・有機物の存在が確認されたニュースがにぎわしていました。
中学生の頃、星空に興味を持ちました。友人の影響でした。彼は反射式の天体望遠鏡をもっていました。ベランダや屋根に上って観測したり、シャッターを開いたままでの写真を撮りました。土星の輪や星雲、オリオン座の写真を撮りました。校長通信第40号の「登呂遺跡夜行列車の旅」も彼と一緒でした。
今思い返すと、彼からだけでなく多くの友人たちからたくさんの刺激を受けていたことが懐かしく思い返されます。学校で教えてくれない音楽やファッション・・・もそうでした。中学や高校時代に興味を持つことがそのまま職業に関係しなくても、学んだことや体験したこと、友人から教えてもらったことが教養や趣味となって人生を豊かにするのだと思います。わたしの周りにはそんな人が多く、感謝しております。ちなみにこの友人は京都の私立中高校で数学を教えております。また、昨日も東京、名古屋、滋賀の友人たちからは「月齢が・・・」とか「土星の輪の角度・・・」といった連絡が来ておりました。皆さんただのおじさんですが、むかしは「アストロボーイ-星空少年」だったのかも知れません。今は便利な反面、情報過多かつ悪・危険の温床のインターネットに飛びつきますが、使わなくてもできることがあり、中高生の時代にいろいろな分野の扉をたたき、開いてほしいと思います。
国立天文台によると、明るく大きく見える時期は9月上旬まで続き、肉眼でもはっきりと確認でき、望遠鏡を使えば表面の模様を観察できるそうです。昨夜は家族だけでなく、近所の人にも解説をいたしました。