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やってみなはれ!

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「どうでっか」
「あきまへんな。焦げ臭うて飲めたもんやおまへん」
「そうでっか、あきまへんか」

赤玉ポートワインで大成功をおさめた鳥井信治郎は、今度はまわりの反対を押し切ってウイスキー事業に乗り出しますがそのウイスキーの売れ行きが芳しくありません。巨額の資金をつぎ込んだだけに会社経営も窮地に陥ります。

20170628.jpg今日6月28日の日経新聞の連載小説「琥珀の夢」には、国産ウイスキー第1号発売時の様子が描かれていました。ご承知の通り鳥井信治郎は雲雀丘学園の創立者です。本学園は建学の精神に「孝道(親孝行)」を謳っていますがもう一つ、日頃、信治郎が口にしていた言葉に「やってみなはれ」があります。

ウイスキーづくりはまさしく「やってみなはれ」精神そのものであり、信治郎の生きざまでした。小説の今後の展開が楽しみですが、逆境こそチャンス、失敗こそ未来への財産と捉えた信治郎の心意気は、親孝行とともに学園の子供たちにしっかりと伝えたいと思います。因みに「学園長便りGo for it!」は「やってみなはれ!」という意味です。

昨年の今頃でしたが、著者の伊集院静さんが雲雀丘学園に小説の取材でお訪ねになりました。すこし学園のことを書いていただけたらありがたいなあと思っています。(2017.6.28)