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輝く子たちと輝く日々を ~雲雀丘学園警備隊隊長 木嶋靖夫さん~

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「おはようございます!」
私たち、学園を守る警備隊の仕事は登校される皆さんへのあいさつから始まります。
たかがあいさつと思うことなかれ、やはり人と人とが初めて交わす礼儀の第一歩となる言葉ですから、とっても大事です。私たちも只の警備ということだけではなく、生徒達が真似して恥ずかしくないような振る舞いを心がけることによって、少しでも人間教育の一端を担えればと思っております。
一度、過去に別の警備員が「おはよう!」と生徒達に声掛けているのを見て、叱り付けた事がありました。
孫ほども年齢は離れているかも知れませんが、やはりこの学園に通う子供たちには”おはようございます”と折り目正しくあいさつが出来る人になって欲しいとの願いからです。
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 概ね、幼稚園児そして小学校に上がりたての子達は大きな声で元気よく、中高に入ると思春期による気恥ずかしさからか、やや控えめな、おしとやかなあいさつに変わっていきます。
その中でも印象に残っているのは、まだ小学校1・2年ほどの生徒さんですが、毎朝登校の際に、我々の前で少し距離を取り、ピシーッ!と気を付けをして、深々とお辞儀をしながら「おはようございます!」と大きな凛とした声でごあいさつをされる生徒さんがいらっしゃいました。
その姿を初めて見たときに(こんなきれいなお辞儀・あいさつをする子供が居るのか)と衝撃を受けました。
一気にこの学園の、そしてこの学園に通う生徒達のファンになってしまいました。

 正直、子供達からのあいさつに我々も大変元気付けられています。元気をもらい、私たちもまたそれを返していく。
その関係性の中で、皆さんがぐんぐん成長していく姿を間近で見れる立場であることに喜びを感じています。

 最後になりましたが、生徒の皆さんにはこれから長い人生において、月並みな言葉ではありますが、是非「人の気持ちがわかる人間」になって頂きたいと思います。
そういった心持ちの方が増えれば増えるほど、世の中にはなんの問題もなくなって行きます。
幼稚園、小学校、中学高校、そして大学生、社会人へと成長していく上で、他人から色んな言葉をぶつけられます。
怒りや憎しみの感情などが爆発しそうになる場面もあるかも知れません。
その時には言いたい言葉を「5秒待って」下さい。5秒待っても無理なら「10秒待って」下さい。
ひと時の感情に流されず、少し待って相手の立場を考えてから言葉を掛けることが、良好な人間関係を創り、人のことを思いやるすなわち「孝道」への秘訣です。どうぞお試しあれ!


(学園より)
雲雀丘学園の警備はプラスワン㈱にお願いしています。主に幼、小、中高の登下校時の園児・児童・生徒の安全を確保する業務を担っていただいています。その警備の方々の隊長が木嶋さんです。いつも子供たちの目線で声をかけていただき、どこの学校よりも子供たちと警備員の方々との素晴らしいふれ合いが存在します。