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こんな本、読んだ (続)

 この夏、校長先生が読んだこんな本 校長通信 「こんな本、読んだ」 の関連本を紹介します。

 図書室には校長先生が読んだ 13歳からの「学問のすすめ」/齋藤孝訳・解説(筑摩書房)をはじめ、現代語訳学問のすすめ/齋藤孝訳(筑摩書房) 福沢諭吉の「学問のすすめ」/橋本治(幻冬舎)などがあります。
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 図書室からはユニークな古典の現代語訳でも知られる橋本治さんの著書をピックアップ。
 「学問のすすめ」初版が出版されたのは、「ついこないだまで江戸時代」という明治5年。新政府が出来たといっても江戸時代と変わっていないことがほとんどでした。
 西洋への留学を経験した福沢諭吉は、それまで好き勝手と同義だった『自由』という言葉に英語のフリーダムやリバティの意味を入れて『自由とわがままは違う』と紹介します。これは当時の人には新鮮だったそうです。
 ひらがなが多くルビや句読点もあり、口語調でわかりやすく記されていたので、諭吉の考え方は多くの人に理解されやすかった。17編まで続いた「学問のすすめ」を橋本さんは、福沢諭吉がそのとき思っていたことをパラパラと綴ったブログをまとめたようなものだと言います。
 超有名なのにみんな実は内容をよく知らない「学問のすすめ」の魅力とは?諭吉はいったい日本人に何を学べと言ったのか?当時の時代背景や諭吉の思考回路もおり込んだ解説本です。