« 新任の挨拶 | メイン | 入学式を終えて »

創立の精神

 民間企業で30年以上も勤務していた私にとって公立高校での勤務は正直言って驚きの連続でした。学校という特殊性を差し引いたとしても、民間企業とは全く異なる組織風土と行政システムの中でとまどうことが多かったように思います。今回私学で勤務させていただくことになり、企業経営と多くの面で相通ずるものがあるように感じています。 その中で公立高校との違いは学校の背骨とも言うべき“基本理念”が脈々と受け継がれているということです。
創立の精神は『孝道を人間の根本義と考え 社会のために尽くす精神を最も尊重し よりよい社会 国家を生み出すべく心を素直にもち すべてに感謝の念を捧げ 健康な体力とたくましい実践力をもつ強い人間を創ることを念願としています』というものです。また校訓は『高志・自律・努力』ですが、これらは今の日本に最も欠けているように感じています。
現在、本学園は今年創立56周年を迎えますが、創立の原点に戻ってこれらを具体的な目に見える形に落とし込み、新たな教育活動の展開を図っていきたいと考えています。
1953photo.gif
(写真:1953年,できたばかりの校舎を現在の正門付近から撮影)