慶應義塾大学第3回連携講座
7月22日(土)、慶應義塾大学環境情報学部の熊坂賢次教授をお迎えして、
第3回の連携講座を開催しました。
今回は、事前にIT分野の知的リーダーとして若い世代から圧倒的な支持を集めている梅田望夫氏の著書『ウェブ進化論』を読み、印象深かった箇所を抽出し、レポートを提出してもらいました。参加した生徒は12名でしたが、1分間の自己紹介に続いて、何人かの生徒からそれぞれ印象に残ったところを発表し、それに対してお互いにディスカッションする。その上で教授から解説を加えていただくという方式で90分間2コマの講義が終了しました。
通常学校で行われる倍近い時間の授業であったにもかかわらず、“マス・コラボレーションの意義”や“インターネットはボランティア”といったお話に生徒達は熱心に耳を傾けていました。
『ウェブ進化論』の中には現在アメリカのIT企業として脚光を浴びているグーグルのことが紹介されています。グーグルのミッションは〝世界中の情報を組織化し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにする〟というものです。たまたま当日の日本経済新聞にグーグルの記事が掲載されていました。
これによると〝「世界の情報を整理し尽くす」「インターネットの向こう側にある情報発電所と呼ばれる巨大コンピュータシステムを構築し、多くの人が活用できるようにする」「それと共に誰もが極めて低いコストで広告掲載を可能にする」〟という戦略が今の時代に受け入れられ、インターネット関連市場で一人勝ちという状態になっているようです。
過去の歴史を紐解いてみると、産業革命により工業化社会が形成されてきたように、新しい技術革新が社会そのものを大きく変えていきます。
これからの社会は情報化の進展に伴い仕事の仕組みやシステムが大きく変わるため、従来と異なる発想が必要となってきます。これはとりも直さず自らの創意や工夫によって夢を実現することが可能になるということです。
生徒達が受身の姿勢ではなく、大きな変化をチャンスと受け止め、自分なりのしっかりとした目標を持って大いにチャレンジしてくれることを心より願っています。