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雲雀丘学園中学・高等学校の挑戦~①はじめに

平成13年末、34年間勤務した松下電器産業(株)を退社、その後平成14年4月より4年間大阪府立の高等学校の校長として勤務し、本年4月から雲雀丘中学・高等学校の校長として赴任し四ヶ月が経過しました。
私はこれまで社会のさまざまな分野で活躍している多くの人とお会いしてきましたが、これらの人には例外なくしっかりとした人間としての土台が確立しています。そして若い時の苦しい経験が生かされているケースが多いのです。更に自己研鑽を重ねることにより、人生観、社会観、倫理観、人間観といったものが醸成されてきているのです。
今、わが国においてはいたるところで教育改革の必要性が叫ばれていますが、国土も狭く、大きな地下資源もない日本にとってはまさに人材が最大の資源であるのは間違いありません。今後、情報化とグローバル化の進展に伴い、活躍できる場は限りなく広がってきます。日本の将来は暗いと考えている人が多いようですが、世の中が大きく変わるということはそれだけチャンスがあるということなのです。学校は〝将来社会で役立つ力を育てるトレーニングの場である〟と考えるなら、単なる知識としての学力のみならず、自ら課題を見つけ解決していく力や人間としてのベースとなる志、思いやり、感謝、忍耐といった力の育成が大切です。
本校においては、昨年来将来社会で役立つ人材を育てるためにはどうすれば良いのか、そのためにはどのような学校づくりを目指すのかということで、多くの方々からご意見をいただくと共に何回も討議を重ねてきました。そして、この度今後の新たな方向付けを決定し具体的な取り組みをスタートさせました。その内容を『校長通信』を通してシリーズでお知らせしていきます。
皆様から忌憚のないご意見・ご感想をいただきたいと思っています。