変貌する大学入試(AO入試)
昨今、国公立大学の独立法人化を機に多くの大学で様々な改革が進んできています。改革の切り口は、中学や高校と全く同じで「入口」「出口」「学内」を固めるということですが、意欲ある生徒に入学してもらうことが何よりも大切です。このため最近では大学毎にセンター試験を中心とした入試だけではなく、様々なパターンの入試が準備されるようになってきました。その代表的なものがAO入試と呼ばれるものでAdmissions Officeの略です。AO入試はもともとアメリカで生まれた入試のやり方で、本来は選考の権限を持つ「アドミッションズ・オフィス」という機関が行っていた経費削減と効率性を狙いとした入試でした。これには論文入試タイプ(選択型)や予備面接タイプ(対話型)があります。AO入試への登録は6~9月頃に志望動機や自己PRを記入して提出し、9~10月に予備面接が行われ、11月中旬には合格発表されるケースが多いようです。
このようにAO入試は、「従来にない選択方法」「多様な入試の実現」「受験生の個性の掘り起こし」などの特徴を持っており、今後ますます注目を集めることになると思います。
本校にもこの入試にチャレンジしようとしている生徒が約1割強いますが、何と言っても面接が重要なPointになります。私もこれまでの面接者としての豊富な経験を生かして、生徒の個別指導を行っていますが、回数を重ねると見違えるばかりにしっかりとした受け答えが返ってくるようになってきます。
大学入試は人生における大きな節づくりです。生徒たちが逞しく成長してくれることを祈っています。